卒業生に贈る言葉
「自分のためにやれ」
何かの機会に、誰かが誰かにアドバイスすることはとてもいい事だと思う。
そういったことは簡単には忘れないし、何かに躓いた際に助けになるからだ。
私にもそういう体験はある。
なので、何かを送るようにして今までは↓を送っていた。
4月から社会人になる皆さんへ by ちきりん
https://chikirin.hatenablog.com/entry/20120328
しかしながら、なんとなくこれでは不十分であると感じた。
今回は、「自分のためにやれ」という言葉を送りたい。
この言葉は、イチローが王監督に聞いた話で、それをトヨタの社長が社員に言った言葉である。
参考:https://www.youtube.com/watch?v=vJ8DsIiSb-U
「会社のために」や「チームのために」にやっているというのは一見が聞こえがいいが、それは自分が自分に対して責任を持っていないことの証拠であると思う。(やりがい搾取といった言葉に代表されるように「会社のために」や「チームのために」といった言葉を使って、立場が上の人間が下の人間を使っている世界は大っ嫌いだ。)
今後の人生において、一つの会社で、一つのチームでずっと仕事をし続けることなんて絶対にない。しかしながら、自分は自分であり続けるし、自分に対して責任をもてるのは自分だけである。
なので、ありとあらゆることを「自分のためにやれ」
ただ、世の中は選択肢が多すぎて、ありとあらゆることをやるのは案外難しい。
そして、世の中はどうやら、「Grid」という言葉に代表されるように「続ける力」がとても重要なようだ。
なので、自分のコアとは何か考えてそのコアをずっと続けることを強く勧める。
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色々な人が「◯◯をするのが大切だ」、「××といった能力が今後必要だ」といったことを言っている。
しかしながら、これらをするとどうなるのはあまり言われていないし、「◯◯をしたら月商1億円!××の自由気ままライフ」みたいなタイトルの本を書いている人は、自分達とは違うし、何か嘘くさいし、その人の苦悩みたいなものは一切見えてこない。
なので、私の場合どうなったかを共有したい。
自分のコアは何かを考えて、ある期間ずっと努力していると、
「10年前に考えていたことは大体叶う」
まだ、学生だった10年前に以下のようなことを思っていた。
・自分の名前で稼げるだけのスキルがほしい
・思いついたものをパッと作れるスキルがほしい
・海外で仕事をしたい
・読みたい本とか知りたいことがあったらすぐに手に入るだけの経済力がほしい
・大学の教壇に立ちたい(まだ叶ってないけど6月にベトナムの大学で実現予定)
・海外に片っ端から行きたい(20カ国くらい行った)
・毎日美味しいものを食べたい
これら全て、ほぼほぼ実現している。
なので、「夢は叶う」。
しかしながら、ここには2つ注意点がある。
1つ目は、人生は10年より長いので、10年後にまた次の10年で何をしたいか考える必要がある。
(プロ野球選手になりたいという目標は立ててはいけない。プロ野球選手になってからが勝負なので。その次を考えておかないといけない。)
2つ目は、こうなったとしても凄く幸せなわけではない。
自分にある程度のスキルがあることは分かっているし、そのスキルを使えば特に問題なく生活できることは分かっている。
しかしながら、凄い人は凄いし、怠惰で現状に満足してしまっていては、自分の今後のキャリアは死んでしまうのではないかという不安が常になる。
なので、常にこの不安感を持ちながら、新しいことにチャレンジしてはボコボコにされて落ち込んでいる。
(先日、16人参加の英語WebMtgでファシリテーションしようとしたらできなくて、死にたくなった)
なので、このようなアドバイスが良いかは個人の考えによる。
(しかしながら、私個人としては、新しいことを何も知らずに過去の経験だけで仕事をしているおっさんとは仕事を一緒にしたいとは思わない)
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(少々脱線したが、まとめると)
考えて何かをやれ。
それは、全て自分が責任を取れる形でやれ。
それを、自分のためにやれ。
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ご卒業&ご入学大変おめでとうございます。
新しい環境で、活躍されることを祈っております。