最近、ITエンジニアになるの難し過ぎない???
なんとなく漠然と2020年IT業界は劇的に変わると思っていたんだけど、そんなことより世界が大幅に変わってしまったので、もはやIT業界が変わったかどうかなんてわからないし、あまり意味がない。
しかしながら、ほぼ仕事しかしていないので(もちろんIT業界の)なんとなく違和感みたいなものを感じていて、その違和感の要因はなんなのかわからなかったんだけど、
たぶんこれ↓
「ITエンジニアになるの難し過ぎる」
最近仕事をしていると「???」と思うことがめちゃくちゃ多い。(要は違和感を感じる)
この「???」は、自分が全く知りませんでした本当に勉強不足でごめんなさい(ジャンピングスライディング土下座~)的なこともあれば、「え?この人なんでこんなこと言ってくるんだろう(知らないんだろor考えてないんだろう)」的なこともあり、とにかく「???」となる。
この「???」の要因が「ITエンジニアになるの難し過ぎる」が原因な気がしている。
ではなんで、「ITエンジニアになるの難し過ぎる」のかって話なんだけど、以下3つ。
1.採用ハードル高過ぎる問題
2.必要なこと多過ぎる問題
3.IT業界の商慣習が現代に合っていなさ過ぎ問題
まず1つ目。インターン生の就活の面倒を見ていると新卒でITエンジニアになろうもんなら下記のどちらかの条件を満たさないと無理だと思う。
条件1、最低マーチレベルの地頭(高ければ高いほどいい)
条件2、フルスタックなエンジニアとしてのスキル
条件2を満たす学生なんてほぼいないので、条件1を満たさないといけなんだけど、これってたぶんその世代に2割もいない。そしてITエンジニアになりたいマーチ文系は当然ITエンジニアになりたい東大院理系と同じフィールドで就活しないといけないわけで、それは相当簡単ではない。
次に2つ目。
なんで採用のハードルが高いかって、必要なことが多すぎるからだと思うわけで、Webマの知識から、デザインの知識、各種クラウドサービスのサービス内容はまあ当たり前みたいな世界で、これに加えて各業界の業務知識やらいい感じの資料を作る能力やら、リモートで適切にコミュニケーションをとる能力やら。Deep Learningって当たり前でしょみたいな空気感もあったり。
前から医術くらい広いと思っていたんですが、その膨張具合が結構半端なくてドンドン増えている気がする。
最後の3つ目。たぶんこれが一番の要因。かつて7K(きつい、給料が安い、帰れない、休暇が取れない、規則が厳しい、化粧がのらない、結婚できない)と言われたIT業界なわけで、その商慣習がこの3年で劇的に変わるわけもなく、以前全然あると思う。
しかしながら、昨今は働き方改革やらなんやらでこうはできなくなってきている。
そうなると、より優秀な人材が必要だし、時間外での自己研鑽が必須だし、前述の2つの理由をより強くしている気がする。
さらに、これに隠れてだけど、「先輩に絶対勝てない問題(上司、先輩より絶対給料高くならない問題)」ってのがあると思っていて、今までの無茶苦茶な商慣習の中で仕事をしてきた上の世代に追いつくのはほぼ不可能だと思う。(それって働いていて辛くね?)
なので、最近は「将来、ITエンジニアになりたいです!!!相談に乗ってください!!!(だってITエンジニアって儲かるんでしょ)」みたいな人に対して、上記の話をしつつ、「技術的関心がないと無理」&「短期で成り上がるの相当無理」と言っている。
(ITエンジニアになるなと言っているわけでもなく、「がんばれ〜」と応援したい気持ちは当然ある。)
お前はどうなの?って声が来そうだけど、技術的関心はありがたいことにガンガンにある(時間とパワーがない)。
PS:
別に特定のことを伝えたかったわけではないんだけど、ツイッターとかで「ITエンジニアになりたいです!!!」「僕はこの夏休みでフルスタックエンジニアになります!!!」みたいなのを見て、「がんばれ〜」とは思うけど、たぶん「東大に受かる」くらいの難しさなんじゃないかと思って若干切なくなっている。(東大の合格者数って1300人だと記憶していて、いい感じのIT企業の新卒採用枠ってそのくらいな気がする。)