DXについて解説してみようと思う。

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2018年にIT業界が新しく誕生させたバズワードDX(デジタルトランスフォーメーション)。

 

ずっと

 

「それってIT活用じゃん!」

 

と思っていたので特に何も考えてなかったのですが、もう何もネタがないIT業界にサバイブしている人間として、ちゃんと考えてまとめておきます。

 

まず、DXIT用語ではなくて、ビジネス用語であり、ビジネスサイドの方々がよーく理解すべき用語であると思ってます。

(因みに、私の定義だと、ホワイトワーカーは、3種類しかおらず、エンジニアもしくはデザイナーか、ビジネスサイドしかいないです。)

 

DXとは以下だそうです。

「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラ ットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソ ーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデ ルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図る ことで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」

 

なんのこっちゃ感が半端ないのですが、

これはビジネスモデルについて述べていると考えるとわかります。

 

そこでちゃんと理解しないといけないのが「バリューチェーン」ならぬビジネス用語になります。

 

これを提言したのは、マイケルポーター先生です。

 

以下有名な図。

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僕の理解はとても雑で、大学の講義で聞いた

「ダイヤモンドが地中に埋まっている状態ではほぼ価値がなくて、そこから取り出してはじめ価値がでます。それを加工工場の精製ラインにのせるとさらに価値が増し、そして指輪の上にのせると数十万の価値になり、はたまたそれを使ってプロポーズに成功したらプライスレスになるといった具合で、価値は時間や場所と共にのせれることをさしている」という説明。

 

要は、そのものの価値は、ある場所と状態とステークホルダーによって変わっていくことだと認識してます。

 

ここで、DXに戻るのですが、

「このバリューがほぼデジタル上に提供される世界感でビジネスをどうやる?」と問われているのがDXです。

 

しかしながら、ここでDXとして出てくるのがアジャイル開発やクラウド活用なのですが、それ自体が主になることはありえません。

 

◯◯だから、クラウドを使おう。

◯◯なので、アジャイル開発をしよう。

 

この〇〇が明確にないとおかしいです。

 

そしてこの〇〇がちゃんとエンジニアに浸透していないとおかしいですよ。

 

まとめると以下、

1.DXとはIT用語ではなくビジネス用語。バリューチェーンがほぼデジタル上でのっかてくるこの時代にあなたは何をするかを問われている。

 

2.バリューチェーンの大半がオンライン上にのっていると仮定すると、ガンガン新しいものを作って、バンバン改修していかないとダメ。その際に、クラウドを使う、アジャイル開発するってのは当たり前じゃね?

 

3.ガンガン新しいものを作って、バンバン改修する開発環境だと、エンジニアにメール書かせたり、経費生産させたり、よくわからない研修受けさせてる場合ではなく、「ビジネスサイドとのコミュニケーション」と「ビジネスサイドとのコミュニケーションとビジネスサイドのコミュニケーション」、はたまた「ユーザーとのコミュニケーション」が必要ですよ。